京都市防災マップ(ハザードマップ)

 平成30年5月15日 の市民しんぶん」に「北区水害ハザードマップ」挟み込まれ全戸配布されました。 

 平成22年発行の水害ハザードマップでは平成12年の東海豪雨を基に水害の様子をシュミレーションしたものでした。ちなみにこのとき降雨量が最大であった名古屋では、1時間の降雨量が96mm、1日の降雨量が500mmを超えました。

 今回の「水害ハザードマップ」はさらにグレードアップされ、想定雨量は24時間、つまり1日で736mmとしてシュミレーションされています。

 平成22年のハザードマップは100年に一度の水害を想定したようですが、今回は1000年に一度の水害を想しているといわれています。

 この数年の異常気象によるゲリラ豪雨から考えるとこの水害シュミレーションもあながち無視できないとおもいます。


 『防災マップ水災害編』は賀茂川の堤防が決壊したと想定してその浸水レベルを色分けして示しています。

 賀茂川の氾濫原が0.5~3mの床上浸水域となっています。0.5未満の床下浸水域も入れるとかなりの広範囲の地域が浸水害の恐れがあります。

さらに、下ノ段の柊谷町、前田町、津ノ国町が過去に浸水した区域として灰色で着色されています。

この過去に浸水した区域は、最近の大雨でしばしば側溝から水が溢れ床下浸水した区域もあります。

また、西賀茂地区の京都ゴルフ場西コースから北の庄田地区にかけては急斜面が続き、大雨で土石流の被害が起こる恐れがある地区となっています。

そのために京都府は、蛙ヶ谷に二つの砂防ダムを建設して土石流の被害を防ごうとしているとのことです。

砂防ダムの一つは堰堤の高さが18mの巨大なものということです。ちなみに、柊野ダム(柊野砂防堰堤)の堰堤の高さは7mです。


土砂災害編


平成28年3月発行の「土砂災害ハザードマップ北区柊野学区版」をアップします。土石流の「土砂災害特別警戒区域」「土砂災害警戒区域」が西賀茂区域および京都産業大学総合グランド、立命館大学総合グランド付近に集中しています。





 地震編は『花折断層地震』(マグニチュード7.5)を想定してつくられています。

その結果、柊野の多くの地区で「震度6強」で、阪神淡路大震災や熊本震災と同じような被害が柊野で起こることが考えられます。

また、貴船神社の周辺地区は「震度7」(これ以上震度の数値は高いものがありません)が表示されています。

さらに、土石流の被害の恐れのある地区が京都ゴルフ場西コースから庄田地区にかけて書かれています。 

 

 最後に地域自主防災の視点から、まず、自宅付近の水災害や地震の被害の可能性がどの程度か、また最低限いざというときのために避難所や広域避難場所がどこかを確認してシュミレーションすること、そしてとくに日ごろの近隣どうしの共感がきわめて大切なことと思われます。